細川家の至宝

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2010年4月28日付「細川家の至宝」より)。

 一昨日、東京国立博物館の特別展『細川家の至宝―珠玉の永青文庫コレクション―』を観覧しました。

 あいにくの曇り空で、博物館を出る頃には霧雨が降り続いていましたが、素晴らしい文化財の数々をしっかり堪能しました。

 端的に言えばこれは、「永青文庫による旧熊本藩主・細川家に伝来した文化財コレクション」なのですが、これらを蒐集した細川護立という人の、叡智と言っていい人力に感銘を覚えました。

 護立が初期に蒐集したという白隠慧鶴のコレクションなどは、個人的にとても興味を持ちました。慧鶴の画に圧倒されるのですが、どこかユーモアがあって、それは護立の心にも通じると思うのです。

 それから、大分・宇佐神宮所蔵の「能面 深井」。立ち止まってしばし見入ってしまうほど、美しさの奥にある情念のようなものを感じます。利休の茶道具の数々については、じっくり見たかったのですが、何しろ観覧者が多くて傍で落ち着いて見ることができなかったので、ちょっと後悔しています。

 私は大名・細川家についてはまったく不勉強で、永青文庫について何も知りませんでした。ですが、これはちょっと歴史として調べてみたいし、永青文庫へも機会をさぐって訪れたいなあと思います。

 東京国立博物館へは、今年の1月13日以来に訪れましたが、本館前のユリノキには、あの毛細血管のような枝から緑葉が繁茂していて、冬のユリノキとは趣を変えていました。恩賜公園にある藤の花もまだ小ぶりといった感じで、今年の春の異常気象の影響があるように思いました。

 あいにく今日はカメラを持たず。

 ところで、上野駅の書店にて、手に取って立ち読みしたものの、買い損ねた本、ペンブックスの『千利休の功罪』は後日、是非買いたい本です。ペンブックスのシリーズはどれも欲しい(笑)。手に取って読みやすいサイズでありながら、カラーなのでビジュアルも豊か。昔の、宝島社のシリーズに似ていると言えば似ています。

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