さらに図書室の話

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2010年10月12日付「さらに図書室の話」より)。

 前回は小学校当時の図書室の話を書きました。

 そこで『学習百科大事典アカデミア』の第10巻[国語](コーキ出版)で調べてみると、「図書館」というトピックスがあり、例の本のカテゴリーについて書いてありました。

 この本のカテゴリーのことを「日本十進分類法」(NDC)といい、すべての本を0から9の[類]に分け、番号を付けます。この各類をさらに[綱]として細分化し、10ずつに分けます。さらにこの綱を細分化し、10ずつに分けて、[目]とします。昭和3年に森清という人が「和洋図書共用十進分類法案」として発表したものを定期的に改訂し続けて採用しているようです。

 ではせっかくなので、[類]のみを書き記してみます。ちなみにこれは昭和50年発行の『学習百科大事典アカデミア』に寄るものです。

■日本十進分類法[類]
0類 総記(事典・年かん・図書館・読書についての本)
1類 哲学・宗教(道徳・人間の生き方・考え方・神仏の教えなど)
2類 歴史・地理(日本や外国の歴史・地理・伝記など)
3類 社会科学(教育・国のしくみ・法律のこと・銀行のことなど)
4類 自然科学(数学・自然のこと・医学・天文など)
5類 工学・技術(機械工業・造船・家事など)
6類 産業(農林水産業・交通・通信)
7類 芸術(絵画・彫刻・写真・音楽・劇・スポーツなど)
8類 語学(国語・外国語・文法・文字・作文など)
9類 文学(日本や外国の童話・小説・詩など)

 私の小学校では、この分類をもとにシール(本の背に貼る小さなラベル)に分類番号、著者記号、巻冊記号の数字の判を押し、書棚に整理していました。シールはカラーシールになっていて、[類]の0~9を色分けし、赤は9類の文学、黄色は×類の○×とわかるようになっていたのです。

 もちろん、図書室には「目録カード」もありました。正式には書名目録、著者名目録、件名目録などあるようですが、どのように目録がなされていたかは覚えていません。確かに目録カードの棚は置いてあったのだけれども、小学生の児童が利用する図書室という性質上、この目録カードを覗きにくる児童は、ほとんどいなかったのではないでしょうか。

 我が小学校では、ポプラ社の江戸川乱歩「少年探偵」シリーズの人気はさることながら、ちょうどその頃に棚入された小学館か集英社の学習マンガ『日本の歴史』が大人気(巷でもブーム)となり、こちらも書棚が空っぽになるほどいつも借り手がついていたもので、例の古株の“おっさん”Nくんは、これの世界版のエジプトのあたりがお気に入りだったようです。ところがそれは残念ながら図書室にはまだ置いてなかったので、自腹を切って書店で買い求め、私など図書委員会要員の下っ端は、彼の家に招かれ、そのエジプトのピラミッドの話をみっちりとご教授されました。

 ちなみに、違う意味でもう一つ、人気のあった本がありました。これまた当時、新規に棚入された性教育の本。男子版と女子版の2冊あり、イラスト付きのその本は、大概いつも同じ人が借りていました。どちらの版が人気あったか…言うまでもありません。

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