「ミステリーファインダー」の正体

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2010年12月1日付「『ミステリーファインダー』の正体」より)。

 ブログのエッセイで触れている「月刊少年チャンピオン」のホビー通販の話題。

 ああいった商品を扱う販売元はいくつもあったと思うのですが、毎号、同じ広告を眺めていると、どれもこれもいちいち注目してしまい、小学生だったのでほとんどの商品が欲しくなるという物欲傾向がありました。

 あの広告から派生する、いろいろな思い出があります。実はあの広告の中の、「催眠術のカセットテープ」を今でも大切に保管しているのですが、それについては別の機会に紹介します。

 はっきり言ってすべての商品に対して突っ込みたくなるのですが、例えば「ミラクルミー(ふしぎなくるみ)」。ミラクルとクルミを掛けて「ミラクルミー」というのは紛れもなく駄洒落です。〈勉強がすぐいやになる人、中の磁気が指先より作用して頭脳に活力を与えます。作家、画家に愛用されている。1,480円〉。これは当時、姉がこっそりと買って使っていました。

 徹夜の勉強で隣の部屋からジャカジャカ掻き回している音が聞こえてくるので、「ミラクルミー」を使っているのがすぐにわかります。2つの「ミラクルミー」を片方の掌で掻き混ぜるのです。磁気の効果云々は抜きにしても、掌の血行が良くなりそうなのはなんとなく理解できます。

ホビー通販の広告より
 物欲以前の問題として、私がいちばん興味を持ったのは、「ミステリーファインダー」。

〈これはふしぎ!大仏の首が小鳥、玉子等動物何んでもメスオスを当てる。650円〉

 写真を見ると、メッキのような光沢を放って仏像の顔がいやに恐ろしく微笑んでいるよう。“大仏”とあっても決して数メートル以上の全長ではないのは確かです。それにしても、これがどうやって動物の雌雄を当てるというのか。今以て謎でした。

 しかし、その謎がネット検索によって解けました。

 “ファインダー”とあるからなにか大仏の眼が透視するのかと思いきや、結局これは、ダウジングの「振り子」だったわけです。

 小さな磁気の入った大仏の首はペンダント程度の大きさで、やはりペンダントのように鎖で繋がれています。これを小鳥の前にもっていって静かに垂らす。次第に大仏の首が揺れてきて、円を描く。円を描けばメス、直線を描けばオス。

 生物は電気を帯びていて、オスはプラスの、メスはマイナスの微弱な電気のサイクルがあるという。従ってその生物に近づければ、振り子は以上のような動きを示す、というのです。

 さて、その信憑性は?

 仮にそれを実験したとしても、その小鳥がオスかメスかわかる自前の知識がなければ判別の正誤はつかないという問題点はあるにしても、なかなか面白い商品です。

 願わくば、この「ミステリーファインダー」を人の前に垂らしてみて、雌雄を見極める、というのをやってみたい。「え?この方、実は男だったの?」というとんでもない結果が出た時の対処は、どうすべきなのでしょうか。

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