平賀源内の「エレキテル」

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2011年1月25日付「平賀源内の『エレキテル』」より)。

『大人の科学マガジン』ふろくのエレキテル
 個人的に「Arduino」関連で学研『大人の科学マガジン』を最近、読み耽っています。

 先月もVol.22を買い、ふろくの「エレキテル」を組み立て、帯電及び放電実験をして遊びました。

 ところが…これが華奢。

 シリーズのふろくの中で、最も華奢なのでは?…とワースト1に選びたくなるくらい、続けて実験するのが困難な造りです。

 ポリ塩化ビニルで出来ている回転筒をハンドルで回し、帯電させ、導線から放電させるわけですが、回転筒の物理的な抵抗が強く、潤滑油を注いでいるものの、それでもエレキテルがぶれるのでしっかり握って固定しなければならず、その時の筐体への負荷が凄まじい。あまりにも筐体の造りが構造的に粗雑なため、指の力で側面がみるみる歪み分離していきます。

 しかしなんとか実験は行えたのでふろくとしての評価は微妙ですが、及第点ギリギリといったところです。

 さて、本誌によると、平賀源内は若い頃に本草学を学び、長崎留学したそうです。彼の『物類品隲』における図譜の手本となった細川重賢編纂の『毛介綺煥』は現在、永青文庫所蔵だそうで、そう言えばこれを去年の東博の特別展『細川家の至宝―珠玉の永青文庫コレクション―』で見たのでは?と思い出しました。

百科事典の中の「エレキテル」
 そうして源内が49歳の時、静電気発生装置=エレキテルに行き着いたそうですが、そのことはさておき、私自身が初めて「エレキテル」の写真を百科事典の中で見出した時のことはよく憶えています。おそらく5歳かそれ以前だったと思います。

 この奇妙な四角い物体が、いかなるものであって、いかなる理由で書物に紹介されているのかなど、その時分の私には、当然ながらまるでわかりませんでした。百科事典を開くたびにその四角い物体を見つめ、恍惚としたのです。

 それとは別に、同じく百科事典に載っていた尾形光琳の「八橋蒔絵螺鈿硯箱」も恍惚と見つめていたことを総合すると、どうやら私は球体よりも四角いものが好き――つまり“square fetishism”のような気もするのです(apple製品が好きな人に多いのではと推測)(さらに私は箱根寄木細工の「秘密箱」が好き)。

 その流れは少年時代のトランジスタ・ラジオへの興味であるとか、8ビットマイコンに繋がっていくのだと考えると、かなり「エレキテル」の視覚的な影響と電気(電子)的な影響とが加味され、今日の嗜好形成に付与されていると思えてなりません。

 話を最初に戻しますが、ふろくの「エレキテル」による放電実験を十数秒ながら映像に収めましたので、興味のある方はご覧ください。

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