ケーフェイ

※以下は、拙著旧ブログのテクスト再録([Kotto Blog]2009年8月21日付「ケーフェイ」より)。

 すっかりプロレス観戦及びテレビでのプロレス中継から遠のいてしまった私にとって、今、もし再びプロレスの醍醐味を味わうのだとしたら、初代タイガーマスク=佐山サトル氏のリアルジャパンプロレスを見るしかないでしょう。

 9月11日金曜日、後楽園ホールにて『BREAK OUT』が開催されるとのこと。この日はほぼ見に行くことはできなくて残念なのですが、いずれ、リアルジャパンプロレスの生観戦は実現させたいです。

 今、『ケーフェイ』(佐山聡著、NAYUTA BOOKS刊)を読み始めようと思っています。まだ先日入手したので、ざっと眺めた程度ですが、1985年発売当時、私は中学1年でまさにプロレスにのめり込んでいた頃です。当時からこの著書の存在は知っていましたが、敢えて読もうとは思いませんでした。

 書かれてあることを大雑把に言い切ってしまえば、佐山氏の経験論と主観論による、“プロレス”と“シューティング”の違いについてです。昔、ターザン山本氏が「週刊プロレス」の編集長だった頃、ある号の誌面に「骨法」と「プロレス」の相違論のような内容を掲載していたのを覚えています。そして私は当時、それをワープロで完全に写し書きしました。

 しかし、『ケーフェイ』は、“佐山聡”の幼年時代からタイガーマスク時代までのスナップ写真を幾枚か紡いだ、彼の「青春ノート」だったと、今ようやく気づきました。何ともあどけない柔道着姿の佐山少年、応援団での学ラン姿、父親や母親とのスナップ。何故『ケーフェイ』にこれらの写真が必要だったのだろう、と思い馳せた時、それはきっと、アイドルとしてのタイガーマスクでもない本当の自分自身への邂逅のために用意された、大事な「扉」であったのだと気づいたのです。

 まったく気障な言い方になってしまうのですが、佐山聡=佐山サトル=初代タイガーマスクは、私にとって、永遠の《吟遊詩人》です。

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