電子ブロックの実験

【学研電子ブロックEX-150復刻版】
 この夏、久々に“電子ブロック”で遊んだ――。やはり電子回路は面白い。

 以前、ブログで学研の“電子ブロック”の思い出を書いた(「おもちゃの王様『電子ブロック』」参照)。そこでは小学校3年生の時に転校してきた同い年の“コウちゃん”についても書いた。コウちゃんが私に電子ブロックを教えてくれて、そのおもちゃの王様にとても憧れたのだった。また、昨年は電子ブロックを使った音楽的実験曲「SLEEPIN」もやった。

 電子ブロックについて少し解説すると、その前身は、昭和30年代後半に学研から発売された“マイキット”で、電子回路の実験ができる、子ども向けの玩具であった。あらかじめ電子部品が設置してあるキットに、リード線を自由に接続することで様々な電子回路の実験を楽しむことができた。
 その後、別メーカーの特許製品である電子ブロックと学研が提携し、「学研電子ブロック」が誕生した。電子部品が一つずつブロック状になっていて、そのブロックを組み合わせることによって電子回路をこしらえることができる。昭和50年代に発売されたEXシリーズは大人気商品となった。そして後継のFXシリーズでは4bitマイコンを搭載し、マイコンブームの時流に乗りかかった。

【メーター部の右隣がCdS光センサ】
 そうして今、電子ブロックの復刻版「EX-150」を使って、「明るさによって音色が変化する回路」という実験をして遊んでみた。
 EX-150にはCdS光センサ(硫化カドミウムによるセンサ)という光に反応するセンサが搭載されており、この回路実験ではこのセンサに手をかざすと、つまり光の入射を遮り明るさを変えると、スピーカーからの発振音が変化する。音程が変わる。ゆっくりと手をかざした時の音の変化、素早く遮った時の音の変化。触れていないのに音が変わるとは、魔法使いにでもなった気分である。

 この回路実験の効果は、まるでテルミンだ。テルミンは古く摩訶不思議な電子楽器である。テルミンのアンテナに手をかざすと音程(と音量)が変化して、機械に触れることなく演奏することができる。演奏は非常に難しく、独特な修練を要する。

【組み込まれたブロック回路】
 ともかく電子ブロックの「明るさによって音色が変化する回路」は、CdS光センサに手をかざし、スピーカーからの音が変化するという意味で、テルミンと同じ演奏形態が一応、可能だ。言わばテルミンの疑似体験ができる。

 光センサを覆って真っ暗にした時はどんな音程(基本周波数)であるか。光を最も強くした時にはどんな音程(基本周波数)であるか。徐々に光を強くしていって、その都度の音程(基本周波数)を計測する。そしてそれをグラフにする。どんな曲線が描かれるか。

 私が卒業した工業高校の夏休みは(電気関係の)自由研究の課題などなかったが、簡単な電子回路で電子楽器の基礎が学べる電子ブロックは、工業高校生にとっても有意義な学習教材になるのではないかと思う。

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